北陸本線の廃線跡で今庄駅〜湯尾駅間のことは既に触れた.その間はトンネルもあり1時間で楽しい廃線歩きが楽しめた.南今庄駅と今庄駅の間にも短い廃線跡があるが,以前あまり面白くなさそう,ということも書いてしまった.しかし北陸本線の廃線跡は,木ノ本〜敦賀,敦賀〜南今庄,そして今庄〜湯尾は既に歩いて記録を残した.それで,中途半端に残って気になっていた今庄〜南今庄を歩いて,木ノ本〜湯尾間を全部やっつけようという気になった.
福井鉄道鯖浦線を歩いた日,02年初冬についでに今庄〜南今庄間を歩いた.距離は現在線なら2.6kmなので湯尾〜今庄間より短くて訳はない.
今庄で電車を降り,今庄宿の地図をもらって再び宿場町を北の端から歩いた.”うだつ”の上がった旧家も見て旧線との分岐点付近に行った.旧線にかかる所に家が建っていて,ちょっと邪魔に感じた.ハイキング用の為か,木ノ芽峠越えや山中越え等の案内標があった.大桐方面は線路跡ではなくて,旧道の方を指していた.
廃線跡の県道207を歩く.広い道でカーブも緩やかでさすがに長距離輸送を目的とした旧国鉄の路盤である.新線のトンネルの北の山麓がそのルートで鹿蒜川に沿ったルートである.途中大桐から降りてくる今庄町営バスに出会った.日に6便くらいしかないバスなので見るのは珍しい.以前杉津〜南今庄間を歩いた時にも出会った様な気がするが定かではない.現線の今庄トンネルの出口を見て旧線は現線に沿うようになる.もっとも軌道面は現線に比べてかなり低い.南今庄駅が見えていて程なく到着した.
ついでに北陸トンネル入口を再訪しようかと思ったが電車が来るので止めて,小さな廃線歩きを終了した.