3.8 おまけ

1. 駅名のいくつかはアイヌ語から来たものがありますので紹介します。

芭露 :アイヌ語の「パロ」(河口・川口) 芭露川のことでしょう。
計呂地:アイヌ語の「ケレ・オチ」(非常に削られた所)
床丹 :アイヌ語の「ト・コタン」(沼村)
佐呂間:アイヌ語の「サロマペッ」(葦の原にある川)  佐呂間別川のことでしょう。
     (または「サル・オマ・ペッ」)
仁倉 :アイヌ語の「ニクリ・アン ・ペッ」(森林のある川)  仁倉川のことでしょう。
常呂 :アイヌ語の「ト・コロ・ペッ」(湖をもつ川)  常呂川のことでしょう。
能取 :アイヌ語の「ノトロ」(岬の所)  能取岬ですね。
卯原内:アイヌ語の「オ・パラ・ナイ」(河口・川口の広い川)  卯原内川のことでしょう。

2. 食料品(飲み物)が購入可能な場所を紹介します。

大曲(コンビニあり 食、飲)、卯原内(食、飲)、北見平和(飲)、能取(飲)
常呂(コンビニあり 食、飲)、浜佐呂間(食、飲)、佐呂間(食、飲)
床丹(飲)、計呂地(食、飲)、芭露(飲)、中湧別(食、飲)

なおこれ以外の場所で自販機を見ることはほとんどないと思った方がよいでしょう。
水筒及び、非常食は自衛のため持ち歩くようにしましょう。
なお、私が訪れた7月下旬、湧網線のある地方の最高気温は14〜18度でしたので、防寒も忘れずに。



3. 湧網線とは関係ありませんが・・・

画像39

 名寄本線の紋別駅の跡は、整地された紋別バスセンターの場所を除くと広大な敷地が残ったままで、北の方にはキロポストが残っていました。また、「思い出おーい名寄本線」とでかでかと看板を掲げた駅前のカニ食べ放題の店は健在でした。(画像39)



画像40

 知床斜里駅から少し歩いたところに斜里町立知床博物館があるのですが、そこには数多くの小冊子が置かれています。その中に「知床・斜里の近代化遺産」という、根北線のアーチ橋についての記述が細かく記されたものがあります。(画像40)廃線跡を歩くVにも紹介されましたが、そこには書かれていない地元ならではの話もあります。窓口にて500円にて販売されていますので、訪れた際はぜひどうぞ。(私は買いました)


(参考)廃線跡に関係があるバス路線

網走バスターミナル─網走駅前─卯原内─能取─常呂交通ターミナル─佐呂間バスターミナル─計呂地─中湧別駅前線(網走バス)

湧網線の代替バスにあたる路線です。
全区間走行のバスは一日3便です。(うち1便は佐呂間を通りません)
中湧別駅前─佐呂間BT、佐呂間BT─網走BT、常呂─網走BTの区間運行が若干あります。
中湧別方面の網走駅前は2番乗り場です。

北見─仁頃─日吉─共立─常呂交通ターミナル線(北見バス)
常呂─北見共立間の廃線跡沿いを運行しています。
一日4便で常呂から北見共立までは約10分です。

あと、湧網線跡沿いではありませんが、

(名寄─紋別─または湧別─)中湧別─遠軽(北見バス、名士バス、北紋バス)本数多数
佐呂間─遠軽(北見バス)一日4便
佐呂間─留辺蘂(北見バス)一日4便
佐呂間─浜佐呂間(佐呂間町営バス)一日4便 注:このバスは廃線跡沿いには走りません。
芭露─計呂地(湧別町営バス)一日5便 注:このバスは廃線跡沿いには走りません。

がありますので、訪れる方は利用してみてください。
なお、上記の代替バスが着く中湧別駅前バス停には、紋別、湧別方面から遠軽へ向かうバス(またはその逆)は寄ることが少ないので注意が必要です。中湧別バス停から歩いてすぐのメインストリート沿いにある「フードセンター前」のバス停を利用しましょう。


4. 参考文献、資料

「鉄道廃線跡を歩く」シリーズ 宮脇俊三編著
時刻表復刻版(戦後編)
国土地理院地図 25000分の1 中湧別、芭露、佐呂間、浜佐呂間、常呂、卯原内、能取湖
国土地理院地図 50000分の1 中湧別、サロマ湖、網走

以上